初めてタイに行く日本人向け|TDACの提出方法と入国前に確認すること

初めてタイへ行く場合、航空券の手配やホテルの予約だけでなく、入国前に必要な手続きも漏れなく確認しておく必要があります。

特に見落としやすいのが「TDAC」の登録手続きです。

TDACは、従来の飛行機内で配られていた紙の入国カード(出入国カード)に代わる、オンライン形式のデジタル入国カードです。

 

タイへ入国する非タイ国籍者は、原則として事前にインターネットを通じて提出する必要があります。

画面上ではパスポート情報、到着便のスケジュール、タイでの最初の宿泊先住所などを入力します。

手続き自体は決して難しいものではありませんが、出発直前に慌てて登録することのないよう、必要な情報をあらかじめ整理しておくと非常に安心です。

 

この記事では、初めてタイへ行く日本人向けに、TDACの正しい提出方法と、入国前に必ず確認しておきたいチェックポイントを分かりやすく解説します。

 

タイ移住TDAC提出前に準備する情報

 

※本記事に記載の手続きや入国条件に関する情報は、2026年5月時点のタイ入国管理局および公的機関の公表データを基準にしています。

タイの入国制度は予告なく変更されるケースが多いため、出発前に必ず一次情報をご確認ください。

TDACとは?タイ入国前に提出するデジタル入国カード

まず、初めてタイへ渡航する方が混乱しやすい「TDAC」の基本的な役割と定義について整理します。

TDACは「Thailand Digital Arrival Card」の略称です。

 

タイ政府が進める入国審査手続きのデジタル化・効率化の一環として導入されたシステムであり、入国審査官に対して「私はこのような目的で、この便を使い、この場所に滞在します」という情報を事前に申告するための電子フォームです。

TDACはビザではない

最も誤解しやすい点ですが、TDACは「ビザ(査証)」や「入国許可証」の代わりになるものではありません。

TDACの提出を完了したからといって、タイ国内での滞在資格や、何日間滞在できるかといった法的日数が自動的に付与・確定されるわけではありません。

 

日本人が観光目的でタイに入国する場合、一定の日数まではビザなし(査証免除)で滞在することが認められています。

しかし、査証免除の適用条件や実際の滞在可能日数については、TDACの申請内容とは別に、入国審査官の判断や最新の移民局の規定に基づいて決定されます。

 

2026年5月現在、査証免除制度に関する新方針や運用の改定が順次発表されてます。

なので、過去の一般的な滞在日数(例:一時期適用されていた一律60日間の規定など)を鵜呑みにせず、常に渡航時点の最新のビザなし条件と照らし合わせて考える必要があります。

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原則として、非タイ国籍者は提出が必要

TDACは、空路(飛行機)での入国だけでなく、隣国からの陸路(バスや鉄道)、あるいは海路(クルーズ船等)でタイの国境を越えて入国する、非タイ国籍のすべての外国人旅客が原則として提出対象になります。

年齢による免除はないため、一緒に渡航する子どもや乳幼児の分も、保護者が個別にフォームを作成して提出する必要があります。

 

なお、タイの空港に到着した後、タイの入国審査(イミグレーション)を通過せず、そのまま第三国へ飛行機を乗り継ぐ(国際線トランジット)だけの場合は、原則としてTDACの提出は不要となります。

タイへ入国するたびに、新しく提出する

TDACは、一度取得すれば有効期限内なら何度でも使えるマルチプルな許可証のようなものではありません。

 

お試し滞在中に一度マレーシアなどの周辺国へ出国し、再びタイへ戻ってくるような場合や、数か月後に2回目の滞在を行う場合は、その都度、新しく利用する飛行機の便名やその時の宿泊先住所を入力し、新しいTDACを生成・提出しなければなりません。

TDACはいつ提出する?到着日を含む3日前から手続きする

TDACを提出するタイミングには、厳格な時間ルールが設けられています。

早すぎても登録ができず、遅すぎると出発前のトラブルに繋がります。

早すぎる提出はできない

タイ入国管理局の公式FAQによると、TDACのオンライン提出ができるのは「タイ到着日を含む、到着前3日以内」と定められています。

 

例えば、タイに到着する日が「6月10日」である場合は、その日を含めた3日前、つまり「6月8日」「6月9日」「6月10日」の3日間の枠内でのみフォームを送信することができます。

数週間前や数か月前といった段階では、システムが該当する日程の受付を許可していない、あるいは入力エラーの原因になるため注意してください。

出発直前ではなく、余裕を持って提出する

登録可能となる3日前になったら、日本の空港へ向かう直前まで後回しにせず、自宅やホテルの落ち着いた通信環境の中で早めに手続きを完了させましょう。

 

画面上での入力ミスに気づいて修正が必要になったり、宿泊先の住所のコピー&ペーストがうまくできなかったり、一時的にタイ側のサーバーが混雑して通信障害が発生したりするリスクがあるためです。

提出前に準備する情報

公式サイトの入力画面を開く前に、手元に用意しておくべき5つの必須項目です。

これらを揃えておけば、15分程度でスムーズに入力を終えることができます。

 

タイ移住TDAC提出の流れ5ステップ

 

パスポート情報

お持ちのパスポートの顔写真ページを開き、記載内容と全く同じ通りに入力できるようにします。

  • 氏名(パスポートと同じ英字表記)
  • パスポート番号
  • 国籍(JAPAN)
  • 生年月日
  • 発行日と有効期限

 

最近の入力フォームでは、パスポートの顔写真ページの画像アップロードや、機械読取領域(MRZ)の自動スキャン機能が搭載されている場合がありますが、スキャンされた英数字に誤認識がないか、必ず目視で最終確認を行ってください。

到着便と旅行情報

タイへ渡航するために予約した航空券の控え(eチケット)を用意します。

  • タイへの到着日
  • 到着便の便名
  • 出発空港
  • 渡航目的(Tourismなど)

タイで最初に宿泊する場所

タイに到着したその日に泊まるホテル、またはサービスアパートの詳細情報を準備します。

ホテルの名称(例:○○ Hotel Bangkok)を英語で用意するだけでなく、その施設が位置する正確な住所(番地、通り名、地区名、郵便番号など)を、宿泊予約サイトのマイページ等からそのままコピーできるようにテキストで手元に残しておきます。

メールアドレスと健康申告に必要な情報

TDACの提出完了通知や、生成された結果ファイルを受け取るための正しいメールアドレスです。

スマートフォンのキャリアメール(docomo、au、softbankなど)は海外からのシステム自動送信メールを拒否してしまうことがあるため、GmailやYahoo!メールなどのPC・Webメールアドレスを使用することをおすすめします。

 

また、システム内で臨時の健康状態や申告(ヘルスデクラレーション)に関する簡単な質問事項が設けられている場合は、画面の指示に従って正確にチェックを入れていきます。

TDACの提出方法

実際の提出手続きの基本的な流れを解説します。

公式サイトの画面デザインや細かなボタンの配置は頻繁にアップデートされるため、ここでは迷わないための本質的なステップに絞って記載します。

1. タイ入国管理局の公式TDACサイトを開く

インターネットで「タイ TDAC」などと検索すると、手数料を徴収しようとする高額なビザ申請代行サイトや詐欺的な偽サイトが検索広告の上位に表示されることがあります。

TDACはご自身で簡単に手続きができ、政府が提供する公式システムです。

必ずタイ入国管理局(Immigration Bureau)が運営する、ドメイン末尾が公的機関を示す公式サイトからアクセスしてください。

【外部リンク:タイ入国管理局 TDAC公式申請ポータル】(※実在の公式URLへリンクを設置する箇所)

2. 個人情報・旅行情報・宿泊先を入力する

言語の選択肢(英語など)を設定し、手元に用意した情報に従って、すべて「英語(半角英数字)」で正しく入力していきます。

日本語全角ーや特殊文字を入力するとシステムエラーになるため注意してください。

パスポート情報の読み取り機能を使った場合も、生年月日の月と日の並び順などが正確に反映されているかを一つひとつ精査します。

3. 入力内容を確認し、送信する

すべてのページの入力が終わると、最終確認画面(プレビュー)が表示されます。

特に「氏名のアルファベットの綴り」「パスポート番号の一文字違い」「タイに到着する日付」「飛行機の便名」の4項目に間違いがあると、入国審査場でデータの照合ができずトラブルになります。

内容に非の打ち所がないことを確認したら、送信(Submit)ボタンを押します。

4. QRコードを保存する

正常に提出が受理されると、画面上にあなた専用の「QRコード」と申請番号が含まれたTDACの完了画面、またはPDFファイルのダウンロードリンクが表示されます。

同時に、登録したメールアドレス宛てにも同様のファイルが送付されます。

 

このQRコードは、タイの空港での入国審査時にスマートフォンなどの画面で提示を求められるため、必ずその場でスマートフォンの端末本体に画像をダウンロードし、フォトライブラリ(写真フォルダ)へ保存するか、スクリーンショットを撮っておきましょう。

印刷は法律で必須と定められているわけではありませんが、スマホの急なバッテリー切れ、液晶画面の破損、現地の空港Wi-Fiが繋がらないといった万が一の通信障害トラブルに備え、紙に印刷した控えを1枚持っておくと完璧です。

提出後に間違いへ気づいた場合の対応

「送信した後に、予約していた飛行機の便名が変更になった」「最初の1泊目のホテルを別の場所に変えた」など、提出後に登録内容と実際の予定が変わってしまうことは珍しくありません。

その場合もパニックになる必要はなく、以下の手順で入国前に正しく対応できます。

更新機能を使う

TDACの公式システムには、一度送信した申請番号やパスポート番号を使って、提出済みの情報を呼び出し、後から内容を「更新(Update)」できる機能が用意されています。

宿泊先の住所変更や軽微なスケジュールの変更であれば、入国審査を受ける前までにシステムにログインし、英語で正しい内容に書き換えて上書き保存を行ってください。

修正できない場合は、正しい内容で再提出する

システム上の制限や項目の性質(氏名やパスポート番号そのものの修正など)によっては、後からの更新がブロックされている場合があります。

 

その場合は、間違えた古いデータに固執せず、同じパスポート情報を使って、最初から正しい内容で「もう一度新しくTDACを提出(新規作成)」し直してください。

タイの入国システムでは、同一人物から複数のデータが届いた場合、審査の現場では最も新しい日付・時間に送信されたデータが最新の有効な情報として扱われる仕組みになっているため、古いデータが残っていても問題ありません。

QRコードが届かない場合の対応

フォームを送信したのに完了メールやQRコードが届かない場合は、まずメールの「迷惑メールフォルダ」や「プロモーションフォルダ」に自動的に振り分けられていないかを確認します。

 

もし送信自体は成功しており、完了画面で直接QRコードをダウンロードできていたのであれば、メールが届かなくてもその保存したQRコード画像があれば入国審査は問題なく通過できます。

システムに一切データが残っていないと思われる場合は、再度申請をやり直すか、日本の出発空港のカウンター、あるいはタイ到着後の入国審査場付近の案内デスクの担当スタッフに指示を仰いでください。

TDAC以外に、入国前に確認すること

事前手続きのTDACを終えただけで満足してはいけません。

初めてタイへ渡航する日本人が、日本を出国する前に最低限ダブルチェックしておくべき重要な基本インフラ項目です。

パスポートの有効期間と入国条件

タイに入国する時点で、お持ちのパスポートの残存有効期間が「6か月以上」残っているかを確認してください。

これを満たしていない場合、日本の空港でのチェックインの段階で搭乗を拒否されます。

 

また、ビザなし(査証免除)での正確な滞在可能日数や入国に必要な各種書類、健康関連の申告要件は、現地の治安や政策によって非常に短いスパンで変更されます。

必ず渡航直前に在日タイ大使館やタイ入国管理局の最新情報を再確認する癖をつけてください。

帰国便または出国便の航空券

初めての短期お試し滞在であれば、片道の航空券だけでタイへ行こうとしてはいけません。

ビザを持たない状態での入国では、「滞在期限までに必ずタイ国外へ出国する意思と手段があること」を証明するため、日本への帰国便、または第三国へ抜ける航空券(出国便)の予約控えを提示できなければ、入国を拒否される規定になっています。

 

航空券を購入する際は、預け入れ荷物の許容量や、万が一の際の日程変更条件も必ず確認しておきます。

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最初の宿泊先と空港からの移動方法

タイに到着してからの最初の宿泊先ホテルのバウチャー(予約確認書)をスマホに保存し、オフラインでも閲覧できるようにしておきます。

 

特に深夜に現地の空港(スワンナプーム空港やドンムアン空港など)に到着する便の場合は、
その時間帯でも安全にアパートまで移動できる交通手段(空港タクシーや配車アプリの稼働状況)が確立されているか、チェックインカウンターが24時間対応しているかを事前にホテル側へ確認しておくことが、初日のトラブルを防ぐ鉄則です。

到着直後の通信手段(eSIM・SIM)

現地の空港に降り立った瞬間から、入国に必要なTDACのQRコードを表示させ、Googleマップで行き先を確認し、配車アプリでタクシーを呼ぶためには、スマートフォンがインターネットに繋がっていることが大前提となります。

日本のキャリアの国際ローミングは割高になるため、日本にいる間にタイのデータ通信に対応した「eSIM」を購入して設定を済ませておくか、現地の空港で受け取れるSIMカードを事前にネット予約しておきましょう。

 

また、現地のフリーWi-Fiや新しい環境にログインする際、日本のスマートフォンの電話番号宛てに「SMS認証コード」が届く必要がある場合、そのSMSをタイ国内でも一時的に受信できる設定(ローミングのパケット通信のみをオフにする設定など)になっているかどうかも、非常に見落としやすい重要なポイントです。

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海外対応のeSIM

出発前に使えるチェックリスト

日本の空港へ向かう前に、この一覧を使って最終確認を行ってください。

  • パスポートの残存期間が6か月以上あるか
  • 最新の査証免除条件を公式情報で確認したか
  • TDACの提出期間内か
  • パスポート、便名、宿泊先住所を用意したか
  • 英語の半角英数字で入力したか
  • 氏名、番号、到着日、便名に誤りがないか
  • QRコードをスマホへ保存したか
  • スクリーンショットや印刷控えも用意したか
  • 帰国便または第三国への出国便を確保したか
  • 宿泊先住所、移動方法、チェックイン条件を保存したか
  • eSIMまたはSIMカードを手配したか
  • 予定変更後にTDACを更新・再提出したか

 

まとめ:TDACは、情報を先に準備すれば落ち着いて提出できる

タイへ入国する前の必須手続きとなったTDAC(デジタル入国カード)は、従来の紙のカードがインターネット上のフォームに置き換わったものであり、決して恐れるような複雑なビザ申請手続きではありません。

申請に必要な「パスポート」「eチケット(航空券)」「ホテルの英語住所」という確定した情報を事前にしっかりと机の上に並べてから入力画面を開けば、初めての方でも迷うことなく、短時間で安全にQRコードを取得することができます。

 

タイへ到着する日を含む3日前という限られた登録期間を守り、半角の英語で一文字ずつのミスがないかを丁寧に見直して送信する。

そして取得したQRコードは、現地の空港でいつでも開けるようスマートフォンの本体フォルダに画像としてしっかり守っておく。

TDACを含めた入国前インフラの準備を一つずつパズルのようにクリアしていけば、初めてのタイ滞在のスタートラインを、余計な不安に怯えることなく最高の状態で踏み出すことができるはずです。

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