バンコクで1か月暮らす場合、実際にいくら用意すればよいのか?
インターネットやSNSで調べると、「月10万円前後で暮らせる」という声がある一方で、
「20万円以上は必要」という意見もあります。
ここまで金額に大きな差があるのは、選ぶエリア、宿泊方法、食生活、移動手段が人によって異なるためです。
また、現在の為替レートも無視できません。
特に注意したいのは、ネット上で見かける「長期契約を前提とした格安家賃」を、そのまま初回滞在の基準にしないことです。
最初の1か月は、いつでも移動や撤退ができるホテルやサービスアパートを利用し、短期滞在向けの料金で予算を組む必要があるのです。
この記事では、バンコクで1か月生活する場合の現地費用を、「節約寄り」「現実的」「余裕あり」の3段階に分けて整理します。
無理なく続けられる生活費を把握するための参考にしてください。
(※本記事の試算は、1バーツ=約4.3円を基準に計算)

結論:バンコク1か月の現地生活費は、15万〜25万円程度を基準に考える
初めてバンコクに1か月滞在する場合、現地で発生する生活費は「15万〜25万円(約35,000〜58,000バーツ)」程度を基準に考えるのが現実的です。
これより極端に予算を削ると、生活のどこかで無理が生じやすくなります。
なお、ここで扱うのは、現地に到着した後に発生する1か月分の生活費です。
往復航空券、海外旅行保険、緊急予備費は、現地生活費と分けて用意してください。
節約寄りなら、月12万〜17万円程度
家計を抑える「節約寄り」のモデルでは、1か月あたり約12万〜17万円(約28,000〜39,500バーツ)が目安です。
以下のような生活を想定しています。
- 中心部を避け、比較的安いエリアに滞在する
- 短期契約できるシンプルな物件を選ぶ
- 屋台、食堂、フードコートを中心に使う
- 移動はBTSやMRTを基本にする
- カフェやマッサージは控えめにする
この予算でも1か月暮らすことは可能です。
ただし、初めての海外生活で限界まで支出を削ると、心身の負担が大きくなります。
初めての滞在なら、月15万〜25万円程度
初回のお試し滞在では、月15万〜25万円(約35,000〜58,000バーツ)を基準にすると安心です。
以下のような生活を想定しています。
- 駅までの距離や利便性を妥協しすぎない
- ホテルやサービスアパートを使う
- 日本食やスーパーの惣菜も取り入れる
- 暑い時間帯は配車アプリを使う
- カフェ代や週末の娯楽費も見込む
この範囲であれば、日本での生活水準をある程度維持しながら、バンコクが自分に合うかを冷静に確認できます。
余裕を持たせるなら、月25万〜35万円程度
予期せぬ出費にも柔軟に対応したい場合は、月25万〜35万円(約58,000〜81,000バーツ)を想定します。
- 駅近で便利なエリアに滞在する
- 日本食やデリバリーも無理なく使う
- 配車アプリで移動の負担を減らす
- 観光、マッサージ、交際費も削りすぎない
- 宿泊先を変更できる余裕を残す
これは贅沢のための予算ではありません。
初回の海外生活で起こり得るトラブルに備え、安全性を高めるための予算です。
宿泊費:初回の1か月滞在では、長期契約の最安家賃を前提にしない

バンコクの生活費で、最も大きな割合を占めるのが宿泊費です。
賃貸サイトを見ると、月4万〜5万円程度でプールやジム付きのコンドミニアムが見つかることがあります。
しかし、この金額は半年や1年の長期契約を前提としている場合が多く、初回の1か月滞在に そのまま当てはまるのではありません。
短期滞在では、ホテルやサービスアパートが使いやすい
タイの一般的なコンドミニアムは、半年または1年以上の契約が前提となる場合があります。
1か月のお試し滞在では、ホテルの長期滞在プランや、月単位で利用できるサービスアパートを中心に探しましょう。
短期向けの施設は、長期賃貸より月額料金が高くなります。
一方で、Wi-Fi、作業机、ベッドリネン、清掃サービスなどが含まれている場合があります。
環境が合わなかった場合に、違約金などのペナルティなしで いつでも移動しやすいことも大きなメリットです。
中心部と郊外では、宿泊費が変わる
アソーク、プロンポン、トンローなどのスクンビット中心部や、シーロム、サトーン周辺は、利便性が高い一方で宿泊費も高くなります。
1か月の宿泊費が10万〜15万円(約23,000〜35,000バーツ)以上になることも珍しくありません。
しかし、中心部から数駅離れたオンヌット、ウドムスック、ラチャダー周辺などでは、短期向け物件でも月6万〜9万円(約14,000〜21,000バーツ)程度の部屋が見つかる場合があります。
ただし、駅から徒歩20分以上かかる場所を選ぶと、暑さによる体力消耗や移動の労力が増えます。
家賃だけでなく、駅やスーパーまでの距離も確認してください。
月額表示以外の費用も確認する
宿泊先を比較するときは、表示されている月額料金だけで判断しないようにしましょう。
以下の項目を確認してください。
- デポジットの金額と返金条件
- 電気代・水道代の扱い
- Wi-Fi代や清掃費の有無
- 洗濯設備の場所
追加費用を見落とすと、退去時に予算が圧迫される原因になります。
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食費:ローカル食だけに偏らず、続けられる予算を考える

バンコクでは、手頃な屋台料理から日本食まで、幅広い選択肢があります。
食費を調整しやすい都市ですが、安さだけを優先すると、体調を崩す場合があります。
節約寄りなら、月3万〜5万円程度
食費を月3万〜5万円(約7,000〜11,500バーツ)に抑える場合は、屋台、ローカル食堂、ショッピングモールのフードコートなどを中心に利用します。
一食40〜70バーツ(約170〜300円)程度で済む店もあり、バンコクの物価の安さを実感できます。
自炊よりも、手頃なローカルフードを利用した方が安く収まるパターンも多いです。
現実的には、月5万〜8万円程度
毎食ローカルフードだけで過ごすと、スパイスや油分、野菜不足によって胃腸が疲れることがあります。
言葉が通じにくい環境で毎日注文することが、少しずつ負担になる場合もあります。
現実的には、月5万〜8万円(約11,500〜18,500バーツ)程度を想定してください。
屋台やフードコートを利用しつつ、日本食、スーパーの惣菜、フルーツ、カフェなども適度に取り入れます。
最安値を競うのではなく、健康と気分を保ちながら続けられる食生活を基準にしましょう。
日本食やカフェが増えると、予算も膨らみやすい
バンコクの日本食は、日本国内と同程度か、それ以上の価格になる場合があります。
デリバリーアプリや日系スーパーを頻繁に利用すると、食費はどんどん圧迫されていきます。
日本食を多く利用したい場合は、無理に我慢せず、最初から食費を多めに見積もっておきましょう。
交通費:駅近の家賃と、毎日の移動費を合わせて考える
バンコクには、BTSやMRTなどの鉄道網があります。
交通費を考えるときは、家賃の安さと毎日の移動費をセットで考える必要があります。

BTS・MRT中心なら、月1万〜2万円程度
駅から歩ける範囲のホテルやサービスアパートに滞在し、平日は近所で過ごす場合、交通費は月1万〜2万円(約2,300〜4,600バーツ)程度が目安です。
交通ICカードやタッチ決済を活用すると、日々の移動もスムーズになります。
配車アプリを頻繁に使うと、月2万〜4万円程度になる場合もある
バンコクでは、暑さ、スコール、重い荷物、夜間の移動などによって、配車アプリを使いたくなる場面があります。
なので、配車アプリ GrabやBoltを頻繁に利用すると、月2万〜4万円(約4,600〜9,300バーツ)程度になる場合もあります。
無理に徒歩移動を続ける必要はありません。
ただし、配車アプリの利用頻度をあらかじめ見込んで、予算に入れておくべきでしょう。
駅までの距離を、実際に歩いて確認する
地図上では近く見える距離でも、強い日差しや歩道の段差によって、徒歩移動の負担は大きくなります。
駅から遠い物件を選び、毎回バイクタクシーや配車アプリを利用すると、家賃の安さが相殺される場合があります。
なので、下見の段階で、駅、スーパー、飲食店まで実際に歩いて確認してください。
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通信費・日用品・娯楽費も忘れずに入れる

宿泊費、食費、交通費だけで予算を組むと、現地で細かな支出が積み重なります。
通信費、洗濯費、日用品、娯楽費も、最初から予算に入れておきましょう。
通信費は、月1,000〜3,000円程度を目安にする
現地で使えるeSIMやSIMカードを利用する場合、通信費は月1,000〜3,000円(約230〜700バーツ)程度が目安です。
ブログ運営、Webライター、リモートワークなどを行う場合は、宿泊先のWi-Fiが不安定になったときに備え、大容量プランを選ぶと安心です。
日用品・洗濯費は、月5,000〜15,000円程度
飲料水、洗剤、シャンプー、トイレットペーパーなど、生活に必要な消耗品を買い揃える費用がかかります。
コインランドリーや乾燥機の利用料も発生します。
これらを合わせて、月5,000〜15,000円(約1,150〜3,500バーツ)程度を想定してください。
娯楽費は、完全にゼロにしない
生活費を抑えるために、部屋にこもって仕事だけを続ける必要はありません。
カフェ、マッサージ、映画、近場の観光、交際費など、気分転換のための費用も必要です。
娯楽費は、月1万〜4万円(約2,300〜9,300バーツ)程度を想定しておきましょう。
海外生活を無理なく続けられるかを確認するためには、生活の余白も大切です。
バンコク1か月生活費の3つのモデル

ここまで紹介した金額をもとに、「節約寄り」「現実的」「余裕あり」の3つのモデルを表にまとめました。
為替レート、季節、宿泊施設、生活スタイルによって金額は変わります。
固定値ではなく、目安として活用してください。
| 生活費の項目 | 節約寄り(郊外・ローカル中心) | 現実的(標準的なお試し移住) | 余裕あり(駅近・利便性重視) |
|---|---|---|---|
| 宿泊費(家賃・光熱費込み) | 60,000〜90,000円(約14,000〜21,000B) | 80,000〜140,000円(約18,500〜32,500B) | 140,000〜200,000円(約32,500〜46,500B) |
| 食費(外食・買い出し・カフェ含む) | 30,000〜50,000円(約7,000〜11,500B) | 50,000〜80,000円(約11,500〜18,500B) | 80,000〜100,000円(約18,500〜23,000B) |
| 交通費(電車・配車アプリ・バス含む) | 10,000〜20,000円(約2,300〜4,600B) | 15,000〜30,000円(約3,500〜7,000B) | 30,000〜40,000円(約7,000〜9,300B) |
| 通信費・日用品・洗濯費 | 5,000〜10,000円(約1,150〜2,300B) | 10,000〜20,000円(約2,300〜4,600B) | 15,000〜25,000円(約3,500〜5,800B) |
| 娯楽費・マッサージ・交際費 | 10,000〜20,000円(約2,300〜4,600B) | 20,000〜40,000円(約4,600〜9,300B) | 40,000〜70,000円(約9,300〜16,300B) |
| 1か月の現地合計生活費 | 120,000〜190,000円程度 | 175,000〜310,000円程度 | 305,000〜435,000円程度 |
往復航空券と予備費は、別枠で考える
先程の表にある生活費とは別に、往復航空券と海外旅行保険の費用が必要です。
さらに、体調不良、宿泊先の変更、スマートフォンの紛失などに対応できるよう、10万〜20万円程度の緊急予備費を別枠で確保してください。
退路として使える資金があるだけで、現地での焦りは大きく減ります。
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➜ タイで1か月暮らすにはいくら必要?初期費用・生活費・予備費を現実的に計算
初回の1か月滞在では、節約の限界に挑戦しない

バンコクでのお試し滞在で避けたいのは、「極限まで安く暮らすこと」を目的にしてしまうことです。
過度な我慢を重ねた1か月は、生活との相性を確認するための正確な判断材料には なりません。
実際に使った金額を記録する
滞在中は、宿泊費、食費、交通費、日用品、娯楽費を毎日記録してください。
ネット上の平均値ではなく、自分が無理なく暮らした場合の生活費を把握することが重要です。
この記録が、次回以降の予算を考えるための基準になります。
次回の滞在で調整する
1か月暮らした後に支出を振り返り、負担が大きかった項目を、次に滞在する時には調整してください。
- 宿泊費が高ければ、中心部から数駅離れたエリアを試す
- 交通費が高ければ、駅に近い宿泊先を選ぶ
- 食費が膨らんだら、フードコートや惣菜も使う
一度の滞在で、完璧な生活設計を作る必要はありません。
実体験をもとに調整を重ねることで、自分に合ったバンコク生活の予算が見えてきます。
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まとめ:バンコク1か月滞在では、15万〜25万円程度から考える

バンコクで1か月生活する場合の費用は、宿泊先、食生活、移動手段によって大きく変わります。
最安値の情報だけに惑わされず、自分が無理なく続けられる予算を考えることが大切です。
この記事の重要なポイントを振り返ります。
- 現地生活費は、月15万〜25万円程度を基準にする
- 初回は長期契約の格安家賃を前提にしない
- 家賃だけでなく、駅までの距離も確認する
- 食費を削りすぎず、日本食やカフェ代も見込む
- 通信費、日用品、洗濯費、娯楽費も入れる
- 航空券、保険、緊急予備費は別枠で確保する
- 節約の限界に挑戦せず、実際の支出を記録する
- 次回の滞在で、エリアや条件を調整する
最初から余裕をすべて削った状態で、海外生活に挑戦する必要はありません。
初回のお試し滞在では、安全と健康を守れる予算を用意し、異国の環境で普通の日常を続けられるかを確認してください。
実際に暮らし、自分の支出を記録することで、今後の判断に使える現実的なデータが手に入ります。
退路を残した上で、バンコクでの生活を少しずつ試していきましょう。
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